バイトの面接を控えている人の中には、自身の事情が変わったり思っていたのと違うと考え直したりして、面接を辞退する方も少なからずいると思います。
また、すでに辞退を申し出たものの相手が怒ってしまいトラブル化してしまっている方もいるかもしれません。
この記事ではバイトの面接を辞退して怒られてしまった人向けに、今後嫌がらせをうけたり損害賠償を請求されたりしないかを解説します。また、相手方を怒らせない上手な辞退の仕方についても触れています。
面接辞退で相手が激怒!今後嫌がらせや賠償請求される?
面接を辞退して相手方が怒りだしてしまった際、悪質な企業では「同じ業種に就けなくしてやる」「賠償請求してやる」等の脅迫をしてくることがあります。また、直接的に脅迫されなかったとしても、相手方の態度からこの先のバイト探しに不安を抱いてしまった人もいるかもしれません。
ただ、原則としてバイトの面接を辞退したからと言って、嫌がらせの被害を受けたり損害賠償請求をされたりする可能性はほぼありません。
嫌がらせをされることはまずない
言うまでもなく、バイトの面接辞退に怒って嫌がらせをした場合、犯罪として処罰される可能性があります。さらに、嫌がらせの事実がネット上に流出した場合、企業の風評の面で非常に大きな損害が生じる可能性もあります。
企業側からしても、わざわざそんなリスクを負ってまで嫌がらせをするメリットはありません。
損害賠償請求は原則無効
面接を辞退したとしても損害賠償請求をされることは原則としてありません。
悪質な企業では「面接の準備にも費用が発生しており、今回の面接辞退で損害を被った」等と主張することがありますが、仮に裁判になったとしてもこういった主張が認められることはまずありません。
多くの場合、損害賠償請求をする等といった言辞は嫌がらせ的なものに過ぎず、実際に賠償請求されることはまずないと言っていいでしょう。
悪質な嫌がらせに遭ったら弁護士に相談
面接辞退で相手方が怒っていたとしても、上記の通り嫌がらせが行われることはほぼないですし、損害賠償請求をされることも原則としてありません。
しかし、一部の悪質な企業は嫌がらせ等を行うこともあります。そういった場合は、弁護士に相談しましょう。
日弁連が運営する法テラスでは無料の電話相談窓口が開設されているので、ぜひ確認してみてください。
面接辞退で怒られないようにする方法とは?
内定辞退で嫌がらせや損害賠償請求される可能性は低いとはいえ、穏便に面接辞退を受け入れてもらえるならそれに越したことはありません。
面接辞退の申し出を控えているという人に向けて、上手な面接辞退の方法についても解説しましょう。
辞退を決意したらなるべく早く連絡|ドタキャンは絶対にNG
面接の当日まで連絡をしなかったり、すっぽかしたりするのは避けましょう。相手方としても事前にスケジュールを調整して面接に臨むため、ドタキャンやすっぽかしをされると実務上、大きなダメージを受けることになります。
当然、反感を持たれる可能性は高まるため、穏便に辞退を伝えたい場合にはなるべく早く連絡するのが重要です。
連絡方法は電話がベター
連絡方法は任意ですが、電話で伝えるのがベターでしょう。メールよりも口頭の方が誠意を感じてもらいやすく、またニュアンスもより伝わりやすいです。
仮にメールで伝える場合には、文章をよく読み直して反感を持たれる要素がないかよく確認するようにしましょう。
辞退理由を伝える際は慎重に
原則、辞退の理由は自分から話す必要はありません。仮に答える場合は、相手方の企業批判と取られないよう注意しましょう。「他社の方が良い条件だった」「ネットの評判がよくなかった」などと伝えるのはNGです。
「他社から内定をいただき、自分の適性等を考え、そちらに入社することにした」「家庭の事情で就業が困難となった」等、当たり障りのない表現を心がけてください、
まとめ
バイトの面接を辞退する際、怒られるのを回避するためには慎重な対応が必要です。誠実なコミュニケーションを心がけることで、円満に辞退を受け入れてもらえます。
仮に相手方を怒らせてしまったとしても、原則として嫌がらせをされたり賠償請求されたりするおそれは低いです。冷静な応対を心がけ、それでもトラブル化するようでしたら弁護士に相談するようにしてください。