バイト先から「退職届を書きに来い」と言われた!書かせたい理由は?書かないとどうなる?

バイト先から「退職届を書きに来い」と言われた!書かせたい理由は?書かないとどうなる? アルバイトコラム

「バイト先から退職届を書きに来てほしいと言われた!」
「書きに行くべき?書きに行きたくない場合はどうする?」

バイトを辞める際、職場によっては「退職届を書きに来てほしい」とお願いされる場合があります。
特に、シフトを全て消化した後に書きに来いと言われてしまった場合、わざわざそのためだけに出勤するのは非常に面倒に感じられるかと思います。

この記事では職場から退職届を書きに来てほしいと言われた方に向けて、なぜバイト先は退職届を書かせたいのか、書きに行く際の注意点、書きに行きたくない場合の対処法を解説します。

ぜひ参考にしてください。

バイト先が退職届を書かせたい理由は?

首をかしげている女性
まずはバイト先が何を意図して「退職届を書きに来てほしい」と言っているのかについて解説します。

バイト先が退職届を書かせたい理由としては主に下記の3つが挙げられます。

社内の規定で決まっているから

まず、社内規定の中に「退職届を書いてもらい保管する」といった取り決めがある場合が挙げられます。

全国展開されているチェーン店など本部と実店舗が分かれているお店では全国共通で一定のルールが敷かれており、どの地域のどのお店であってもその規則に従うことになります。

お店を管理している店長や上長も内心「退職届なんていらないよな」などと思いつつ、規則に従う形で退職届の提出を求めている場合もあるのです。

トラブル化を防ぎたいから

言った、言わないのトラブルを避けたいという意図で退職届を書かせようとしているケースもあります。

法律上、退職の申出は口頭でも成立します。しかし、口頭で伝えた場合には証拠が残らないため、後々になって言った、言わないのトラブルになってしまうおそれもあります。

「退職の意思表示があったということを書面に残しておきたい」「本人が退職届を書いたということを確認したい」といった意図で退職届を書きに来るように言っている可能性があるわけです。

説得したいから

稀に、退職者を引き止める意図で退職届を書きに来るように言っているケースもあります。
こういったケースでは退職届を書く前に面談の場がセッティングされ、引き止め交渉が行われることでしょう。

なお、退職は労働者の権利です。
法律上、退職の申出をしてから2週間が経過することで雇用関係は終了します。
無理な引き止めに遭った場合には労働基準監督署などの公的機関に相談したり退職代行を使ったりしましょう。

バイト先に退職届を書きに行くときの持ち物・注意点

人差し指を立てている笑顔の女性
先方が退職届を書かせたいと思っている理由について確認したところで、実際にバイト先に退職届を書きに行くときの持ち物や注意点について解説していきましょう。

筆記用具と印鑑、返却物を忘れないようにする

退職届を書きに行く際に必要となるのは筆記用具と印鑑です。
また、最終出勤日やそれ以降に退職届を書きに行く場合、制服や貸与品などの返却物も忘れないようにしましょう。

不安な場合には雇用契約書や就業規則も持っていくと良いでしょう。退職届に何か不安な条項などが記載されていた場合には、その場で本来の契約や規則を確認することができます。

退職届に書く内容とは?

退職届に書く内容について法律的な決まりがあるわけではありません。

一般的には下記のような内容が多いです。

私事

このたび一身上の都合により、○年○月○日をもって退職いたします。

○年○月○日
(名前) 印

会社名 (責任者の名前)殿

実務上は会社側にテンプレートが用意されており、日付と名前を書いて印鑑を押すだけで済む場合が多いでしょう。

退職理由についてよく確認しよう

退職届の内容でよく確認すべきなのは退職理由の部分です。多くは「一身上の都合により」と記載されています。

「学業に専念するため」「転職するため」など、実際に自己都合で辞める場合には一身上の都合と表記されていても問題ありません。
一方でバイト先から辞めるように言われてそれに従った場合や解雇された場合には、退職理由が会社都合のものとなっているかを確認しましょう。

本来会社都合での退職なのに、退職届に「一身上の都合により」等と書かれていたことで自己都合退職あつかいになってしまう例があります。

会社都合での退職は自己都合での退職に比べて失業保険の給付等の面で有利になります。
長期にわたって働いており雇用保険に加入している場合などでは特に注意すべきと言えます。

退職届を書きに行きたくない場合の対処法は?

電話マーク
バイト先との関係がうまくいっていない場合やバイト先が遠くにあり交通費が無駄にかかってしまう場合など、わざわざ退職届を書きに行きたくない人もいることでしょう。

そのようなときの対処法についても解説します。

基本的には書きに行っても大丈夫

「バイト先から色々言われそうで怖い」と思っている方は、まずは安心して良いでしょう。

確かに退職の引き止め交渉等が行われる可能性もないわけではありません。
ただ、多くの職場では単に「社内規定で決まっているから」「退職を証明する書面が欲しいから」といった理由で退職届を書きに来るように言っているだけです。

特にバイト先からパワハラ被害を受けているわけではなく、何となく申し訳ない、後ろめたいと思っている程度であれば、書きに行って問題が生じることもないでしょう。

郵送でやり取りできないか聞く

どうしても退職届を書きに行きたくないのであれば、郵送でやり取りできるか聞いてみてください。
送られてきた退職届に記入し返送することで手続きを終えられるケースがあります。

また、退職届に盛り込むべき必要事項を相手方から聞いて、自分で退職届を作成し送付するという方法を取れる可能性もあるでしょう。
先述の通り退職届には法的な規定があるわけではないので、自分で作っても問題はありません。

なるべく相手方の指示に従って書きに行った方が円満に退職できる可能性は高まりますが、どうしてもバイト先に行くのが難しい場合には交渉してみてください。

まとめ

ここまで、バイト先から退職届を書きに来るように言われた際の注意点や対処法について解説してきました。

バイト先が退職届を提出してほしいという背景には、社内規定やトラブル防止の意図があります。
書きに行ってもトラブルが生じる可能性はそれほど高くないため、円満退職を目指すなら指示に従いましょう。

退職届を書きに行く際は筆記用具と印鑑を忘れず、退職届に書かれた内容についても留意してください。

書きに行きたくない場合は、事情を伝えて郵送で手続きしたい旨を申し出るようにしましょう。

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